スチームトラップ診断で蒸気ロスを削減!
ルスツリゾート 加森観光株式会社 様
ボイラの燃料効率の改善を図りたい

- お客様の課題
- エネルギー管理指定工場として、省エネ対策が求められていた
- ボイラ設備の燃料効率に対し、運営コストと環境負荷の両面で改善が必要とされていた
- 蒸気設備の状態が不明確で、蒸気ロスの可能性があった
- スチームトラップの不具合が見逃されている懸念があった
- 改善のポイント
- スチームトラップ診断サービスを導入し、蒸気設備の状態を可視化
- 診断の結果、不良トラップ29台(うち漏れ18台)を特定
- 適正なスチームトラップへの交換を実施し、年間181万円相当の蒸気損失を改善
導入製品・サービス
導入ヒストリー
- 導⼊のきっかけを教えてください(課題は何でしたか?)
当社はエネルギー管理指定工場として、省エネルギーへの取り組みを継続的に行っています。
中でも、施設運営に欠かせないボイラの燃料効率は、コスト面・環境面の両方で大きな課題でした。このような背景から、蒸気設備の見直しを図るため、専門メーカーであるミヤワキ様のスチームトラップ診断サービスを導入することにしました。
- 補足: 蒸気の使用用途について教えてください
主に冬季の蒸気暖房や温水暖房に多く使用していますが、その他にも以下の用途があります:
- ・夏季冷房用の吸収式冷凍機の再生熱源
- ・厨房や手洗い向けのストレージタンクによる温水生成
- ・蒸気釜などの厨房機器
- ・温泉や温水プールの湯沸かし器
- ・富裕層向けホテル側での、床暖房やエントランスの融雪用途
- 導⼊の結果、課題は解決しましたか(導⼊していかがでしたか?)
診断の結果、これまで把握しきれていなかった微細な蒸気漏れや不具合箇所を特定することができました。特に、蒸気漏れのあるスチームトラップ18台の発見に繋がりました。また、この蒸気漏れしているスチームトラップの年間の蒸気損失額は約181万円にのぼることが判明しました。
今回の診断と改善により、年間で約25.1キロリットルの燃料削減が見込めます。また、これはCO₂排出量に換算すると約69.2トンの削減効果に匹敵します。これにより、コスト削減だけでなく、環境負荷の低減にも大きく貢献する結果となりました。
○ 診断結果
スチームトラップ不良台数 |
29台 (うち蒸気漏れ18台) |
不良率 |
10.6% |
蒸気損失金額 |
181万円 |
- なぜ、ミヤワキでしたか?(導⼊の決め⼿を教えて下さい)
燃料効率改善に向けた具体的な効果について、過去の事例を交えて丁寧にご説明いただけたことが決め手となりました。
診断の有効性や改善後の成果が明確にイメージできたため、安心して導入を決定することができました。
- 今後さらに解決したい課題(今後の展望など)があれば教えてください
今後も定期的なスチームトラップ診断をはじめとする設備改善を継続し、保守・管理体制の強化を図ってまいります。
これにより、リゾート運営におけるさらなるエネルギー効率の向上と、持続可能な施設運営の実現を目指していきます。