課題と改善結果
- 課題
- スチームトラップを保温した際の効果(熱損失/蒸気損失の低減)を数値で知りたい
- 調査結果
- スチームトラップを保温した場合、放散熱量(換算蒸気量)は約91%の低減
調査内容
調査方法
- サーモグラフィカメラ
表面温度の計測により、放熱による熱損失量を調査
- スチームトラップ診断器 (ミヤワキ社製)
本診断器に搭載されている接触温度センサを使用し、表面温度を計測。(サーモグラフィカメラの機能を補完)
調査概要/条件
- 調査対象のスチームトラップ台数:34台
- 年間稼働時間(想定):7,920時間
- 蒸気量単価:4,180円 / Ton
調査結果
1. 未保温状態のスチームトラップと保温状態のスチームトラップの熱画像
 
以下の通り、未保温状態のスチームトラップの表面温度は、200℃近い高温域となっている。
大気への放熱により、熱損失が発生している状態。
一方、保温状態のスチームトラップの保温カバー表面温度は、30℃付近まで低下。
大気への放熱による熱損失が大幅に減少
| 未保温状態 | 保温状態 | |
|---|---|---|
|  | 
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2. 未保温状態および保温カバー取付状態でのスチームトラップの放散熱量および換算蒸気量


※出典元:ミヤワキ調査に基づき独自作成
結論
- 削減できる放散熱量:252.1 GJ (蒸気量換算:134.2 ton)
- 効果金額:561 千円/年

